





静謐なる、「奥」へ。
再開発が進む港区で、
静けさを保ち続けてきた寺町を舞台に。
今から390年をさかのぼる寛永一二年、
江戸城下の38もの寺院が移転して形成された寺町。
この地には、江戸時代より数多くの寺院が受け継がれ、
一貫して寺町として歩み続けてきた。
さらに震災と戦火の被害も免れたことで、
風格ある山門や緑豊かな境内など、
往時と変わらぬ景観と風情を現在に至るまで留めている。

□現地周辺航空写真 出典:国土地理院撮影の空中写真(2019年撮影)を加工して作成
数々の大規模な再開発が進行し、
日々刻々とその姿を変えている港区の中心エリア。
その中にあって、数百年も変わらぬ静けさと落ち着きを保ち続け、
これからもその滋味あふれる環境が護られていくであろうこの寺町。
この静謐なる地との逢いから、プロジェクトは動き始めた。
地にふさわしき、「美」へ。
都心の静域に、
美を尽くした住処を叶えて。
静謐なる寺町に描きあげる、「奥」をコンセプトとする住処。
「奧」とは、喧噪との距離であり、空間の深みであり、心の平穏である。
和の感性が息づく、陰影に彩られた外観や内部へ誘う共用部、
そして地の歴史を重ねたランドスケープ…。
都心の「奧」にあらゆる「美」を尽くして。
その感動は、時を超えて心を潤すだろう。
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